RAMラム
略Random Access Memory
作業中のデータを一時的に置く場所。多いほど同時に多くのアプリを開いたまま切り替えられる。
説明するなら机の広さ。 広いほど、いろいろ広げたまま作業できる。
注意電源を切ると中身は消える。写真の保存場所ではない。「メモリ」と言われたら、どちらの話か確かめる。
端末、カメラ、電波、Wi-Fi、光回線、電気・ガス。読み方と略語の意味を添え、専門語を置き換えて伝える。そして最後に、知識を渡す伝え方。
お客様の課題を解決するには、まず課題を正確に理解する必要があります。一〜八章はそのための知識。九章は、知識を渡す伝え方。
各項目に読み方、略語の正式名称、「説明するなら」を添えました。「多くの場合」で答えを決めません。その方の使い方を聞いてから答える。
機種の仕様や制度は変わります。この目録は基礎の枠組みであり、最新の条件は必ず確認してください。
略Random Access Memory
作業中のデータを一時的に置く場所。多いほど同時に多くのアプリを開いたまま切り替えられる。
説明するなら机の広さ。 広いほど、いろいろ広げたまま作業できる。
注意電源を切ると中身は消える。写真の保存場所ではない。「メモリ」と言われたら、どちらの話か確かめる。
略Read Only Memory(本来は「読み出し専用」の意味だが、日本ではスマートフォンの保存容量を指す慣用)
写真、動画、アプリを保存する場所。
説明するなら引き出しの数。 後から増やせない機種が多いので、最初に選ぶ。
注意規格(UFS の世代など)で読み書きの速さが違う。同じ容量でも体感が違う理由の一つ。
略System on a Chip
CPU・GPU・通信モデムなどを一つにまとめたチップ。処理の速さと電池の持ちを左右する。
説明するなら頭脳と神経を一枚にまとめたもの。
注意「CPU」と言われることが多いが、実際は複数の機能の集合。世代と製造プロセス(nm)で効率が変わる。
略Central/Graphics/Neural Processing Unit
CPU は全般の計算、GPU は画像と動画、NPU は AI 処理を担う。
説明するならCPU は司令塔、GPU は絵描き、NPU はAI 専門の助手。
注意写真の補正や翻訳など、最近の機能は NPU の性能に依存する。
電池の容量。数字が大きいほど長く持つが、画面や処理の消費で実際の持ちは変わる。
説明するならタンクの大きさ。 燃費は車によって違う。
注意容量だけでなく、画面の省電力性や SoC の効率も見る。
充放電を繰り返すと最大容量が減る。0→100% を一回として数える。
説明するならゴムが伸びていくようなもの。 戻らない。
注意設定で「最大容量」を確認できる機種がある。交換の可否と方法は機種で違う。
略USB Power Delivery
対応する充電器とケーブルで、短時間で充電する規格。
説明するなら太い水道管。 ケーブルと充電器の両方が太くないと速くならない。
注意同じ形のケーブルでも、送れる電力(W)が違う。急速にならない原因の多くはケーブル。
置くだけで充電する規格。
説明するなら置くだけ。 ただし有線より遅く、熱を持ちやすい。
注意ケースの厚みや金属で止まることがある。
略EL=Electro Luminescence
画面の方式。有機ELは各点が自ら光り、黒が沈む。液晶は後ろから照らす。
説明するなら有機ELは一つ一つが電球。 液晶はすりガラスの後ろから照らす。
注意有機ELは同じ画面を長時間表示すると跡が残る(焼き付き)ことがある。
一秒間に画面を書き換える回数。高いほどスクロールがなめらか。
説明するならパラパラ漫画の枚数。
注意高いと電池を使う。自動で切り替える機種が多い。
一秒間に指の位置を読み取る回数。高いほど反応が速い。
説明するなら指の動きを見る回数。 ゲームで差が出る。
注意リフレッシュレートと別の数値。混同されやすい。
略Pixels Per Inch
画面の細かさ。同じ解像度でも、画面が小さいほど密度が高くなる。
説明するなら同じ数の点を、小さい紙に描くと細かくなる。
注意ある密度を超えると、目では差が分からない。
略High Dynamic Range
明るいところと暗いところを、同時に階調豊かに表示する方式。
説明するなら逆光でも、顔と空の両方が見える。
注意対応する動画・アプリでないと効かない。
写真の細かさ。数字が大きければ良い写真というわけではない。
説明するなら画素数は引き伸ばしたときの粗さ。 写りの良さは、レンズ・センサーの大きさ・処理で決まる。
注意「画素数が高い=きれい」という思い込みは、丁寧に解く。
光学はレンズで寄る(劣化しない)。デジタルは画像を切り取って拡大する(粗くなる)。
説明するなら光学は望遠鏡。 デジタルは写真を虫眼鏡で見る。
注意「○倍ズーム」の多くはデジタルを含む。光学何倍かを確認する。
略Optical/Electronic Image Stabilization
OIS はレンズを物理的に動かして補正。EIS は画像処理で補正。
説明するならOIS はカメラを手で支える。 EIS は撮ったあとに揺れを消す。
注意動画では EIS が効くが、画角が少し狭くなる。
略Subscriber Identity Module
契約者を識別する情報。物理カード(nanoSIM が主流)と、本体に書き込む eSIM がある。
説明するなら電話番号の入った鍵。
注意サイズは nano が主流。古い端末から移すとき、サイズが違うことがある。
略embedded SIM
本体に組み込まれた SIM。カードの差し替えなしで契約を書き込む。
説明するなら鍵を本体に直接書き込む。
注意機種変更時に再発行の手続きが要る。手順は会社ごとに違う。
略Dual SIM Dual VoLTE
二つの回線を一台に入れ、両方で待ち受けできる。
説明するなら一台で二つの番号。 仕事用と私用を分けられる。
注意同時に使えるのは待ち受けまで。通話中はもう一方が使えない機種が多い。物理+eSIM の組み合わせが一般的。
略International Mobile Equipment Identity
端末ごとの固有番号。紛失時の利用停止や、ネットワーク制限の確認に使う。
説明するなら端末の製造番号。
注意設定画面か、電話アプリで「*#06#」で表示できる。中古端末の確認に必須。
略Integrated Circuit Card Identifier
SIM カード自体の固有番号。
説明するなら鍵の製造番号。 IMEI が端末なら、こちらは SIM。
注意eSIM にもある。手続き時に聞かれることがある。
略Ingress Protection
前の数字が塵、後ろが水への強さ。6 は完全防塵、8 は継続的な水没に耐える。
説明するならお風呂で使えるかどうかは、等級だけでは分からない。 湯気や石鹸は想定外。
注意等級は真水での試験。海水・温水・洗剤は対象外。水没は補償対象外のことが多い。
略Near Field Communication
かざして通信する規格。FeliCa は NFC の一種で、日本の交通系ICや電子マネーが使う。
説明するならかざす通信。 FeliCa は、その中の日本の方式。
注意海外向け機種は NFC はあっても FeliCa 非対応のことがある。改札で使えない。
FeliCa を使って、交通系IC・電子マネー・クレジットをスマートフォンに入れる機能。
説明するなら財布をスマホの中に入れる。
注意機種変更時、残高やポイントの移行はサービスごとに別手続き。 ここで詰まる方が多い。
略Operating System
本体を動かす基本ソフト。iPhone は iOS、それ以外の多くは Android。
説明するなら家の間取り。 慣れた方を変えると、どこに何があるか分からなくなる。
注意OS の更新が止まると、アプリが対応しなくなり、安全性も下がる。更新期間は機種で違う。 購入時に確認する。
指紋や顔で本体を開ける。指紋には光学式・超音波式、顔には 3D・2D がある。
説明するなら鍵を持ち歩かなくていい。
注意2D の顔認証は写真で通ることがあり、決済に使えない場合がある。暗証番号は必ず設定する。
端末が受信できる電波の種類。会社ごとに使う帯が違うので、合わないと圏外になる場所が出る。
説明するならラジオのチャンネル。 対応していない局は聞けない。
注意他社で買った端末や海外端末を持ち込むとき、ここを確認しないと屋内でつながらない。
携帯の電波が届かない場所で、衛星経由で緊急連絡や短文を送れる機能。
説明するなら電波が来ない山の中でも、空に向けて送る。
注意機種・地域・契約で使える範囲が違う。通常のデータ通信ではない。
光を受ける部品の大きさ。大きいほど暗所に強く、背景がぼける。
説明するなら窓の大きさ。 大きい窓ほど、暗い部屋でも明るく見える。
注意画素数より、こちらの方が写りに効く。分数表記は「1/1.3型」の方が「1/2.5型」より大きい。
レンズの明るさ。数字が小さいほど明るく、背景がぼけやすい。
説明するなら瞳の開き具合。 小さい数字ほど、大きく開いている。
注意スマートフォンでは固定が多い。F1.6 と F2.4 では暗所の差が出る。
写る範囲の広さ。数字が小さいほど広く、大きいほど遠くが大きく写る。
説明するなら24mm は肉眼より広い。50mm は肉眼に近い。85mm 以上は望遠。
注意スマートフォンは「35mm判換算」で表記される。実際のレンズの数字とは違う。
三つのレンズの役割。超広角は狭い場所を広く、望遠は遠くを大きく写す。
説明するなら目の代わりが広角、視野を広げるのが超広角、双眼鏡が望遠。
注意超広角は端が歪む。望遠のないモデルは、望遠がデジタルズームになる。
レンズを横向きに配置し、鏡で光を曲げて長い焦点距離を実現する方式。
説明するなら潜望鏡と同じ仕組み。 薄い本体で、遠くを大きく写せる。
注意光学 5 倍以上をうたう機種は、たいていこの方式。
複数の画素を一つにまとめて、暗所での画質を上げる技術。
説明するなら小さな桶を四つ合わせて、一つの大きな桶にする。
注意「4,800万画素」でも通常撮影は 1,200万画素相当で出力される機種が多い。画素数の見方が変わる。
暗い場所で複数枚を合成し、明るくノイズの少ない写真を作る機能。
説明するなら何枚も撮って重ねて、暗さを補う。
注意撮影に数秒かかる。動くものはぶれる。
ピントが合って見える範囲の深さ。浅いと背景がぼける。ポートレートモードは処理でこれを再現する。
説明するなら人物だけくっきり、背景はふんわり。
注意処理で作るぼけは、髪の毛や眼鏡の縁で不自然になることがある。
処理前のデータをそのまま保存する形式。後から明るさや色を大きく調整できる。
説明するなら現像前のフィルム。 自由が利く分、そのままでは見られない。
注意容量が大きい。編集する方向けで、一般には JPEG で十分な場合が多い──ただし用途を聞いてから。
映像の細かさ。4K は横約 3,840 画素、8K はその四倍。
説明するなら画面の目の細かさ。 4K は 1080p の四倍の点で描いている。
注意4K を活かすには、撮る側・保存する側・見る側の三つが対応している必要がある。
略frames per second
一秒間に記録するコマ数。30 が標準、60 はなめらか、120 以上はスロー再生向け。
説明するならパラパラ漫画の枚数。 動画版。
注意高いほど容量が増える。4K 60fps は本体の発熱と容量に注意。
動画を圧縮する方式。新しいほど同じ画質で容量が小さい。
説明するなら荷物の詰め方。 新しい方式ほど、同じ荷物が小さく詰められる。
注意古い機器では H.265 が再生できない。共有相手の環境を確認する。
一秒間に使うデータ量。高いほど画質が良く、容量も大きい。
説明するなら一秒あたりのインクの量。
注意同じ 4K でも、ビットレートが低ければ粗い。配信サービスの画質差はここにある。
明暗の幅を広く記録する動画方式。画面側も対応が要る。
説明するなら逆光でも、空と顔の両方が見える動画。
注意非対応の画面で見ると、暗く・くすんで見えることがある。
写る範囲の角度。広角ほど広く、望遠ほど狭い。
説明するなら視野の広さ。
注意手ぶれ補正を効かせると、画角が少し狭くなる。
静止画と同じく、動画でも OIS と EIS がある。動画では両方を組み合わせる機種が多い。
説明するなら歩きながら撮っても、揺れが消える。
注意強い補正ほど画角が狭くなる。歩き撮りと三脚撮りで設定を変えられる機種がある。
略4th Generation/Long Term Evolution
現在も主力の移動通信方式。LTE は 4G の技術名。
説明するならいまの標準の道路。
注意5G 対応端末でも、多くの場面では 4G でつながっている。
略5th Generation
4G より速く、遅延が小さく、多くの機器を同時につなげる方式。
説明するなら広くて速い新しい道路。 ただし、まだ全部の道が 5G ではない。
注意表示が 5G でも、実際の速度はエリアと混み具合で変わる。
略Non-Standalone/Standalone
NSA は 4G の設備を土台にした 5G。SA は 5G だけで完結する方式。
説明するならNSA は4G の道に 5G の車線を足したもの。 SA は5G 専用の道。
注意5G の本来の性能(低遅延など)は SA で出る。地域と契約で違う。
5G の電波の種類。Sub6(6GHz 未満)は届きやすい。ミリ波(28GHz 帯など)は非常に速いが、届きにくい。
説明するならSub6 は広く届く電波。 ミリ波は目の前でだけ、とても速い電波。
注意一般の利用ではほぼ Sub6。ミリ波は限られた場所だけ。対応端末も限られる。
電波の種類。低い帯は届きやすく、高い帯は速い。会社ごとに割り当てが違う。
説明するなら低い音は壁を通りやすく、高い音は細かい情報を運べる。
注意端末の対応バンド(27)と合わないと、つながる場所が減る。
700〜900MHz 帯の呼び名。建物の中や地下に届きやすい。
説明するなら低い音は壁を通りやすい。 それと同じ。
注意会社によって持っているかどうか、いつから使えるかが違う。
電波を送受信する設備。端末はいちばん条件の良い基地局とつながる。
説明するなら電波の中継所。 見えないが、街中に点在している。
注意「電波が悪い」は端末ではなく、基地局との距離や障害物のことが多い。
屋内や地下で携帯の電波を受けて増幅する装置。通信会社が貸し出すことが多い。
説明するなら外の電波を、家の中まで引き込む拡声器。
注意Wi-Fi の中継器(レピータ)とは別物。同じ語なので混同されやすい。電波が全く来ない場所では効かない。
家庭や小規模な場所に置く、超小型の基地局。回線(光など)を経由して携帯の電波を出す。
説明するなら家の中に、小さな基地局を置く。
注意レピータと違い、外の電波が届かなくても使える。設置は通信会社の手続きが要る。
略Carrier Aggregation
複数の帯を束ねて、一本の太い回線として使う技術。
説明するなら複数の車線を同時に使う。
注意端末と基地局の両方が対応していると速くなる。表示に「4G+」などと出ることがある。
略Multiple Input Multiple Output
複数のアンテナで同時に送受信し、速度と安定性を上げる技術。
説明するなら一本の道を、何本も並べる。
注意Wi-Fi でも同じ語が出てくる(71)。
受信している電波の強さ。マイナスの数字で、0 に近いほど強い。
説明するなら−70 前後は良好、−100 を下回ると厳しい。 目安として。
注意アンテナの本数表示は端末ごとに基準が違う。数字で見る方が正確。
略bits per second
一秒間に送れるデータ量。下り(受信)と上り(送信)がある。
説明するなら下りはダウンロード、上りはアップロード。 動画を見るなら下り、投稿や会議なら上り。
注意表示される「最大」は理論値。実際はその何分の一かになる。
データが往復するのにかかる時間(ms)。小さいほど反応が速い。
説明するなら声をかけてから返事が返るまでの時間。 速度とは別の指標。
注意ゲームやビデオ通話では、速度よりこちらが効く。
データを小さく分けた単位。通信量を数える単位でもある。
説明するなら荷物を小分けにして送る。 その荷物の一つ一つ。
注意「パケットが〜」は、たいてい通信量の話。
月に使えるデータの量。超えると速度が落ちる。
説明するなら月ごとの水の量。 使い切ると、ちょろちょろになる。
注意「無制限」にも条件があることがある。契約の条件を確認する。
混雑を避けるため、通信会社が動画や画像を圧縮すること。
説明するなら道が混んだら、荷物を小さくして通す。
注意画質が落ちたと感じる原因の一つ。設定で解除できる会社もある。
略Voice over LTE
4G の回線で通話する仕組み。音が良く、通話中もデータ通信できる。
説明するなら通話も、ネットと同じ道を使う。
注意3G が終了した地域では、VoLTE 非対応端末は通話できない。
略Voice over New Radio
5G の回線で通話する仕組み。VoLTE の 5G 版。
説明するなら5G の道で通話する。
注意対応は端末・会社・地域で違う。まだ VoLTE が主流。
契約している会社の電波がない場所で、他社の電波を借りて使うこと。
説明するなら自社の道がない区間は、他社の道を借りる。
注意国際ローミングは、契約と設定で使えるかが変わる。海外に行く前に必ず確認する。 国内ローミングは、災害時や特定地域で提供されることがある。
略Access Point Name
端末がどの会社のネットワークにつなぐかを指定する設定。
説明するならどの会社の入口から入るかの住所。
注意他社の SIM を入れたときや、格安の回線では手動設定が要ることがある。「電話はできるのにネットができない」の原因の一つ。
略Mobile Network Operator/Mobile Virtual Network Operator
MNO は自分で基地局を持つ会社。MVNO はそれを借りて提供する会社。
説明するならMNO は線路を持っている鉄道会社。 MVNO は線路を借りて走る会社。
注意借りている側は、混雑時に速度が落ちやすい。対面の窓口が少ないことが多い。
略Mobile Number Portability
電話番号を変えずに他社へ移る仕組み。
説明するなら番号は持ち物。会社を変えても持っていける。
注意予約番号の有効期限、メールアドレスが変わること、を先に伝える。
特定の会社でしか使えないよう端末に掛けられた制限。
説明するなら鍵が、その会社の扉でしか開かない状態。
注意ロックの有無は端末と購入時期で違う。他社で使う前に、解除されているかを確認する。
正式には IEEE 802.11 の後ろの記号で世代を表す。n=Wi-Fi 4、ac=Wi-Fi 5、ax=Wi-Fi 6/6E、be=Wi-Fi 7。
説明するなら道路の世代。 新しいほど広くて速い。端末とルーターの両方が対応して、はじめて効く。
注意ルーターだけ最新にしても、端末が古ければ古い方に合わせられる。逆も同じ。
Wi-Fi が使う電波の帯。低いほど届き、高いほど速く、混みにくい。6GHz は Wi-Fi 6E 以降。
説明するなら2.4 は遠くまで届く声、5 と 6 は近くではっきり聞こえる声。
注意2.4GHz は電子レンジや Bluetooth と干渉する。台所の近くで遅いのは、たいていこれ。
同時に送受信できるアンテナの本数。MIMO の規模を表す。
説明するなら車線の数。 2×2 は上下二車線、4×4 は四車線。
注意ルーターが 4×4 でも、端末が 2×2 なら二車線分しか使えない。スマートフォンの多くは 2×2。
略Multi-User MIMO
複数の端末に同時にデータを送る技術。
説明するなら一人ずつ順番ではなく、複数人に同時に配る。
注意Wi-Fi 5 では下りのみ、Wi-Fi 6 から上りも対応。
略Orthogonal Frequency Division Multiple Access
一つの帯域を細かく分け、複数の端末に同時に割り当てる技術。Wi-Fi 6 から。
説明するなら大きなトラックに、複数人の荷物を同時に積む。
注意機器が多い家庭で効く。端末側も Wi-Fi 6 対応が要る。
一度に使う帯域の広さ。広いほど速いが、干渉を受けやすい。
説明するなら道路の幅。 広いほど速いが、隣の道とぶつかりやすい。
注意集合住宅では、広くすると逆に遅くなることがある。自動設定が無難。
同じ帯の中で、どの周波数を使うかの番号。近所と重なると干渉する。
説明するなら同じ道路の中の、どの車線を使うか。
注意ルーターの管理画面で変えられる。「夜だけ遅い」は、近所との重なりが原因のことがある。
略Dynamic Frequency Selection
5GHz 帯の一部で、気象レーダー等を検知したら自動で別のチャネルに移る仕組み。
説明するならレーダーが来たら、道を譲る。
注意切り替わる瞬間に数十秒〜数分つながらなくなる。「突然切れる」の原因の一つ。
2.4GHz と 5GHz を一つの名前にまとめ、ルーターが自動で振り分ける機能。
説明するならルーターが、その時いい方の道に案内する。
注意うまく振り分けられないこともある。切れやすければ、名前を分けて手動で選ぶ方が安定する場合がある。
端末の方向に電波を集中させる技術。
説明するなら懐中電灯を、相手の方に向ける。
注意端末側の対応も要る。
ルーターの電波を受けて、その先へ飛ばし直す機器。メーカーによって呼び名が違う。
説明するなら伝言ゲーム。 届く範囲は広がるが、一段ごとに速度が落ちる。
注意中継器の先では名前が変わることが多く、移動すると切り替わらないことがある。
略Access Point
Wi-Fi の電波を出す装置。ルーター機能を持たず、有線でつないで電波だけを出す。
説明するなら廊下は増やさず、部屋に照明だけ足す。
注意ルーターを AP モードにすると、これになる。二重ルーター(102)を避ける方法。
複数の機器が連携して、家全体を一つのネットワークとして覆う仕組み。
説明するなら家じゅうに同じ電波の傘を張る。 どこにいても、いちばん近い機器に自動でつながる。
注意中継器と違い、移動しても切れない。機器は同じ製品群で揃える必要がある。
メッシュや複数アクセスポイントの間で、端末が切れずに移る仕組み。
説明するなら部屋を移動しても、電話が切れないのと同じ。
注意端末側の対応も要る。古い端末は移動時に一瞬切れることがある。
略Service Set Identifier
Wi-Fi のネットワーク名。
説明するなら家の名前。
注意ルーターの底面に初期値が書いてある。変えていない場合はそれを案内する。
略Wi-Fi Protected Access
Wi-Fi の暗号化方式。WPA3 が新しく、より安全。
説明するなら玄関の鍵の種類。 新しいほど破られにくい。
注意古い機器は WPA3 に対応していない。混在させる設定(WPA2/3 併用)がある。
来客用に、家の機器から切り離した別の Wi-Fi を出す機能。
説明するなら客間用の別の鍵。 家の中には入れない。
注意IoT 機器をこちらに置くと、本体側の安全性が上がる。
略Target Wake Time
Wi-Fi 6 の機能。端末が起きる時刻を決めておき、電池を節約する。
説明するなら決まった時間だけ起きて、あとは寝る。
注意スマートウォッチや IoT 機器で効く。
近距離の無線接続。イヤホン、時計、車などをつなぐ。バージョンで届く距離と省電力性が違う。
説明するならすぐ近くの機器と、線なしでつなぐ。
注意新しいバージョンほど安定するが、古い機器とも基本的にはつながる。音が途切れる原因の多くは、間に身体や壁があること。
略Low Energy
少ない電力で動く Bluetooth の方式。時計、タグ、センサーなど。
説明するならささやき声でやりとりする。 電池が長持ち。
注意音楽の再生には向かない(LE Audio という新方式は別)。
音を圧縮して送る方式。両側が対応していないと使えない。
説明するなら音の運び方。 端末とイヤホンの両方が同じ方式に対応して、はじめてその音質になる。
注意iPhone は AAC、Android は機種で違う。イヤホンだけ良くしても、端末が対応していないと変わらない。
Bluetooth 機器を初めてつなぐときの登録作業。
説明するなら名刺交換。 一度済めば、次からは自動でつながる。
注意複数の端末に登録していると、意図しない方につながることがある。
どちらも無線だが、Wi-Fi はネット接続用で大きなデータ向き。Bluetooth は機器同士の接続用で省電力。
説明するならWi-Fi は家の中の道路。Bluetooth は手渡し。
注意両方とも 2.4GHz を使うため、同時に使うと干渉することがある。
スマートフォンの電波を、パソコンなど他の機器に分ける機能。
説明するならスマホを小さな Wi-Fi 機にする。
注意使えるかどうか、上限があるかは契約で違う。電池の減りも速い。
Type-C は端子の形。PD は大きな電力を送る規格。急速充電には両方が関わる。
説明するならType-C は差し口の形。PD は太い水道管。
注意同じ形でも、ケーブルによって送れる電力とデータ速度が違う。
略Fiber To The Home
光ファイバーを自宅まで引き込む方式。速く、安定している。
説明するなら電波ではなく、線で引く。 だから天気や混雑に強い。
注意工事が要る。集合住宅は建物の設備で方式が変わる(96)。
NTT の回線をそのまま契約するか、他社がその回線を借りて自社名で提供するか。
説明するなら同じ線を、どの会社から契約するか。 線は同じ。
注意同じ線を使う会社同士の乗り換えは、工事が不要なことが多い。
建物の共用部から各部屋までの配線方式。光配線が最も速く、VDSL は電話線を使うため速度が限られる。
説明するなら建物の入口までは光でも、部屋までの廊下が古いと遅くなる。
注意VDSL 方式の建物では、契約を変えても速度は上がらない。申し込み前に建物の方式を確認する。
表示される速度は上限で、保証ではない。「最大限努力する」という意味。
説明するなら高速道路の制限速度。 いつもその速さで走れるわけではない。
注意「この速度で足りる」という判断は、使い方によって変わる。 人数、動画の画質、在宅勤務の有無、ゲームなど、聞いてから答える。決めつけない。
10Gbps 級の光回線。対応するルーター・LAN ケーブル・端末が揃って、はじめて活きる。
説明するなら十車線の道路。 ただし、家の中の道も十車線にしないと意味がない。
注意ONU からルーター、ルーターから端末まで、すべて 10G 対応でないとどこかで詰まる。
略Optical Network Unit
光信号を電気信号に変える装置。光回線の玄関にあたる。
説明するなら玄関。 ここで光が電気に変わる。
注意ONU は回線会社のもの。ルーターとの一体型(HGW)もある。
略Home Gateway
ONU とルーターと電話機能をまとめた装置。回線会社から貸し出される。
説明するなら玄関と廊下が一体になった装置。
注意Wi-Fi 機能が弱いことがある。別にルーターを足す場合、二重ルーターにならない設定が要る。
一つの回線を、家の中の複数の機器に分ける装置。
説明するなら家の中の廊下。 ここから各部屋に分かれる。
注意ルーターが古いと、回線が速くても遅くなる。Wi-Fi の規格(69)はここで決まる。
ルーターの下にもう一台ルーターをつなぎ、両方がルーターとして動いている状態。
説明するなら廊下の中に、もう一つ廊下がある。 遠回りになる。
注意速度低下や一部機能の不具合の原因。追加した側を「ブリッジ/AP モード」にする。
略Point-to-Point Protocol over Ethernet/IP over Ethernet
ネットへの接続方式。PPPoE は古く混雑しやすい。IPoE は新しく混雑しにくい。
説明するならPPPoE は一箇所の関所を通る道。 IPoE は関所のない広い道。
注意「夜遅い」の原因がここにあることが多い。契約とルーターの両方が対応している必要がある。
略Internet Protocol version 4/6
ネット上の住所の方式。IPv6 は数が多く、新しい。IPoE は IPv6 で動く。
説明するならIPv4 は古い住所の付け方。 足りなくなったので IPv6 ができた。
注意IPv4 しか対応していないサイトも残っている。両方使える設定(105)が要る。
IPv6 の道を使って、IPv4 のサイトにもつなぐ技術。
説明するなら新しい道を通って、古い住所にも届ける。
注意方式(MAP-E か DS-Lite か)で、ゲームや一部サービスの相性が変わる。ポート開放が制限されることがある。
外から見える住所と、家の中だけの住所。
説明するならグローバルは家の番地。 プライベートは部屋の番号。
注意IPv4 over IPv6 では、グローバル IP を複数世帯で共有する。外からアクセスする用途では制限が出る。
略Domain Name System
サイトの名前(URL)を、住所(IP アドレス)に変換する仕組み。
説明するなら電話帳。 名前から番号を引く。
注意「特定のサイトだけ開かない」は DNS が原因のことがある。
略Internet Service Provider
回線をインターネットに接続する会社。回線会社と別のことも、一体のこともある。
説明するなら線は道路、プロバイダは道路をインターネットにつなぐ窓口。
注意光コラボは回線とプロバイダが一体。フレッツ光は別契約。
有線ケーブルの規格。5e は 1Gbps まで、6A は 10Gbps まで対応。
説明するならホースの太さ。 古いケーブルだと、回線が速くても細いところで詰まる。
注意10G 回線なら 6A 以上。ケーブルに印字してある。
ルーターやパソコンの差し口が対応する速度。
説明するなら蛇口の太さ。 ケーブルが太くても、蛇口が細ければそこまで。
注意10G 回線でも、ポートが 1G ならそこが上限になる。
光ファイバーを自宅に引き込む作業。立ち会いが必要なことが多い。
説明するなら線を家の中に引く作業。 一度やれば、次の会社に変えるときは不要なことが多い。
注意申し込みから開通まで時間がかかる。引っ越しの場合は早めに。
工事なしで、携帯の電波を使って家のネットにする機器。
説明するなら電波を受けて、家の中で Wi-Fi にする箱。
注意光より遅く、電波の状況に左右される。工事できない住まいの選択肢。
契約者を変える手続き。家族間、相続など。
説明するなら契約は名義の人のもの。 使う人と払う人が違うと、手続きが複雑になる。
注意本人確認書類が必要。代理では進まないことが多い。
通信会社が提供するメールアドレス。乗り換えると使えなくなる(持ち運びの仕組みあり)。
説明するなら会社のメールアドレスと同じ。会社を辞めると変わる。
注意銀行や役所の登録先になっていないか、乗り換えの前に確認する。
略electronic Know Your Customer
契約時に、身分証と顔の撮影で本人であることを確認する仕組み。
説明するなら窓口での身分証確認を、スマホでやる。
注意書類の種類、有効期限、住所の一致が必要。ここで止まることが多い。
2016年4月から、家庭でも電気を買う会社を選べるようになった制度。
説明するなら電気の会社を、携帯の会社のように選べる。 送る線は変わらない。
注意「停電しやすくなる」という誤解が多い。送電網は同じなので、品質は変わらない。
電気を仕入れて家庭に売る会社。発電はしていないことが多い。
説明するなら電気の販売店。 作っているのは別の会社。
注意電気の品質や安定性は、どの会社を選んでも変わらない。
発電所から家庭まで電気を運ぶ部分。地域の送配電会社が担い、どの小売会社を選んでも同じ。
説明するなら道路は公共。 荷物を運ぶ会社が変わっても、道は同じ。
注意停電時の問い合わせ先は、小売会社ではなく送配電会社。
使用量を自動で送る電力量計。切り替えや時間帯別の把握に使う。
説明するなら検針員が来なくなる。
注意設置が必要な場合がある。
同時に使える電気の上限。超えるとブレーカーが落ちる。
説明するなら一度に流せる水の量。
注意エアコンと電子レンジで落ちるなら、ここが小さい。地域によって仕組みが違う。
電気の使用量の単位。1kW を一時間使うと 1kWh。
説明するなら電気の使った量。
注意W(瞬間の強さ)と Wh(積み上げた量)は別。
2017年4月から、都市ガスの会社を選べるようになった制度。
説明するなら電気と同じ。ガス管は同じで、売る会社だけ変わる。
注意プロパン(LP)は元から自由。都市ガスとは制度が違う。
故障・水没・紛失に対して、修理や交換を受けられるサービス。
説明するなら本体の保険。
注意回数の上限、対象外(改造・故意)を説明する。入らない選択も示す。
古い端末から新しい端末へ、連絡先・写真・アプリを移すこと。
説明するなら引っ越し。 同じ OS なら簡単、違う OS なら一部移らない。
注意LINE のトーク履歴、おサイフケータイ残高、認証アプリは別手続き。 ここで詰まる方が多い。
データの控えを、クラウドやパソコンに取っておくこと。
説明するならコピーを別の場所に置いておく。
注意クラウドの容量には上限がある。写真が多い方は足りなくなる。
データを自分の端末ではなく、ネット上に保存する仕組み。
説明するなら貸し倉庫。 端末が壊れても、倉庫にある。
注意ネットにつながらないと取り出せない。
パスワードに加えて、もう一つの確認(SMS、アプリ)を求める仕組み。
説明するなら鍵を二つにする。
注意機種変更で認証アプリを移し忘れると、ログインできなくなる。事前に確認。
パスワードの代わりに、端末の生体認証で認証する新しい方式。
説明するならパスワードを覚えなくていい鍵。
注意端末に紐づくので、機種変更時の移行手順を確認する。
知らない番号の警告、フィルター、ブロック機能。
説明するなら知らない人からの電話に、先に札をつける。
注意高齢の方には、機能の案内より「知らない番号には出ない」の一言が効く。
データ使用量を抑える設定。動画の画質を下げる、自動更新を止める。
説明するなら節水モード。
注意容量が少ない契約の方には、契約時に設定まで案内する。
読みやすい、聞きやすいものは、正しく感じられる。
接客では資料は少なく、大きく、短く。理解の負荷を下げること自体が解決の一部。
境界分かりやすくするために、必要な条件を削ると搾取。
何の話かを最初に示すと、聞く側の負荷が下がる。
接客では「結論から言うと、変えた方がいいです。理由は三つあります」
境界なし。
「三つお話しします」と先に数を示すと、聞く側が構えられる。
接客では数を言ったら、その数で終わる。四つ目を足さない。
境界なし。
数字、場面、日付。抽象的な説明を、目に浮かぶ形にする。
接客では「便利になります」ではなく「朝、駅で改札を通るときに〜」
境界具体的な場面を作ると詐称。実際に起きる場面だけ。
知らないものを、知っているものに置き換えて説明する。理解が一気に進む。
接客では「データ容量は、財布の中の現金と同じで〜」
境界例えが実態とずれると誤解を生む。構造が同じものだけ。
答えを言うのではなく、問いを置いて相手に気づいてもらう。自分で出した答えは残る。
接客では「いまの機種で、一番困っているのはどの場面ですか」
境界答えに誘導するための問いは操作。本当に知りたいことを聞く。
「もし〜だとしたら」と仮の条件を置くと、本音が出やすい。決める前に試せる。
接客では「仮に料金が同じだったら、どちらにしますか」
境界仮定で言わせた答えを、本決めに使うと搾取。仮定は仮定のまま。
分からないことは、それ自体が不安になる。分かれば、内容が悪くても落ち着く。
接客では分からないことを、分かる形にする。 それだけで解決の半分になる。
境界なし。
未完了のものは、記憶に残り続ける。完了すると消える。
接客ではやり残しを作らない。 設定、説明、確認。終わっていないものは、不安として残る。
境界わざと未完了を残して次回の来店を作ると搾取。
同じ事実でも、言い方で受け取りが変わる。「九割成功」と「一割失敗」。
接客ではその方が判断しやすい枠で伝える。月額か年額か、増える側か減る側か。
境界判断を誤らせる枠を選ぶと搾取。どの枠でも同じ判断になるように、両方示す。
同じ大きさなら、得るより失うほうが強く感じる。
接客では「このままだと、〜が使えなくなります」と、事実として伝える。
境界損失を誇張・捏造すると、不安商法になる。実際に起きる損失だけ。
変えないことが選ばれやすい。変える理由より、変えない理由のほうが強く見える。
接客では変えた場合と変えない場合を、並べて示す。片方だけ示さない。
境界現状の不都合を作り出すと搾取。本当に不都合があるときだけ。
将来の大きな利益より、いまの小さな利益が重く見える。
接客では長期的な利点は、いま何が変わるかに翻訳して伝える。
境界いまの利益を強調して、将来の不利益を隠すと搾取。両方示す。
未来の自分を具体的に想像できると、そのための行動が取れる。
接客では「一年後、〜のとき、これがあると」と、具体的な場面で語る。
境界起きない未来を語ると搾取。実際に起きうる場面だけ。
自由を奪われると感じると、反発する。「〜すべき」は逆効果になる。
接客では決めるのはお客様であることを、言葉にする。 「お決めになるのは〜さんです」
境界自由を示すふりをして選択肢を絞ると搾取。本当に選べること。
決めたあと、その決定を正当化したくなる。決めたあとの一言で、満足が固まる。
接客では決めた理由を、こちらから確認する。「〜だから、こちらにされたんですよね」
境界間違った決定を正当化させると、後で外れる。本当に妥当な決定だけ。 ---
お客様が言った言葉の意味が分からないとき──該当項目を引く。説明が通じないとき──「説明するなら」の言い換えを使う。誤解に出会ったとき──「注意」を確認する。